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Channel: 川添ピアノ教室。湘南・横浜うたのつどい。日々の出来事。
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【動画・解説】ツェルニー100番の32番

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皆様、おはようございます!


写真は、昨日のレッスンで、ツェルニー100番の32番が合格した小1の生徒さんの楽譜です。


レッスンの時に、写真を撮らせてもらいました。


私は、絶対に、楽譜の上に花マルを書くことは、しません。


たまに、いますよね?


楽譜の上に花マルを書く先生が。笑


楽譜の上に書くことは、楽譜を大切にしていたらできない行為だと思うから、もし、そうしてる先生がいらしたら、ちょっと考えてみてほしいです。


それから、必ず、合格した日付けを記入しています。


楽譜も、大切な思い出だからです。


さて、この曲は、大譜表の真ん中に「legato」と書いてあります。


なので、右手も左手もレガートで演奏します。


レガートには、「なめらかに」「つなげて」などの意味がありますね。


以下、Wikipediaより。


レガート(伊: legato)は、音楽のアーティキュレーションのひとつ。


ある声部において、連続する2つの音(通常音の高さは異なる)を途切れさせずに滑らかに続けて演奏することである。


楽譜では通常スラーで指示されるが、legatoのように文字で書かれることもある。


( 川添解説→つまり、スラーが書いていなくてもlegatoと表記されていたら繋げて演奏すること )


主にスペイン語、イタリア語、フランス語、ポルトガル語などのロマンス語を語源とする地域ではレガートが用いられ、英語、ドイツ語圏ではスラーが音楽用語として一般的に用いられている。


レガートを強調するためには、最後の音の後に休符がない場合には、最後の音を多少短く演奏する。


( 川添解説→ つまり、休符がある場合は、その休符の時に、全休符なら1拍目に手を離すということ )


また、特に指示がなければ最後の音を他の音よりも弱く演奏することが多い。


( 川添解説→つまり、スラーの最後の音は弱く演奏することが多いということ )


そして、最後の音を除き、音強の極端な変化を避け、全体でクレッシェンドもディミヌエンドも1つまでに抑えられるのが普通である。


( 川添解説→つまり、スラーひとつで、ひとつのクレッシェンドとディミヌエンドにすること )


鍵盤楽器では、後続の鍵を押さえるのとほぼ同時に先行の鍵を離す。


このとき、後続の鍵を押さえてから先行の鍵を離すことがある。


( 川添解説→この奏法をポルタートという )


技術上後続の鍵を押さえるまで先行の鍵を押さえていることができない場合、ピアノのように長音ペダルを備えている鍵盤楽器では、ペダルで先行する音を後続する音が出るまで延長する方法が採られる。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


これまでの経験から、「legato」と書かれているところの本当の意味を理解していない人が多いことを感じています。


「楽譜では通常スラーで指示されるが、legatoのように文字で書かれることもある。」

というところ。


つまり、レガートと表記されていたら、それはスラーと同じ意味があるのです。


なので、ただ、滑らかに弾くのではなく、つなげて弾かなければなりません。


このツェルニー100番の32番は、大譜表の真ん中に「legato」と書かれています。


つまり、

「両手ともにつなげて演奏する」

ということですね。


楽譜を見てみると、左手が和音になっているのがお分かりいただけると思います。


そして、赤ペンで書いたところは、左手の和音をつなげて演奏するための助言です。


左手の和音も、つなげて演奏するのです。


これが、

「大譜表の真ん中にlegatoと書いてある場合の奏法」

に、なります。


左手の和音で、それぞれ一度手を離して演奏してしまったなら、それは、

「ノン・レガート」

に、なるというわけです。


この曲のYouTubeを見てみましたが、川添ピアノ教室以外のYouTubeでは、皆さん、左手の和音を、ノン・レガートで演奏していました。


普通に、切って演奏していました。


「切ってしまったらそれは、ノン・レガートになってしまうから、レガートで繋げて演奏するように」

ということを、教わっていないのでしょうね。


真ん中に「レガート」と書いてあれば、両手ともにつなげて演奏するのだということを、習っていないのです。


ツェルニー100番の14番など、左手の下に「legato」と書かれていたら、スラーが書いていなくても、左手をつなげて演奏します。


それは、バイエルの17番から楽譜上に表記されています。


逆に、右手の上のところに「legato」と書かれていたら、スラーが書いていなくても、右手をつなげて演奏します。


また、スラーとスラーの間は、切って演奏します。


スラーとスラーの切れ目は、ノン・レガートにするのです。


これが、アーティキュレイションですね。


ショパンやリストなど、細かいアーティキュレイションがついています。


例えば、とても有名なショパンのノクターンの2番など、右手の旋律に、とても細かいアーティキュレイションがついているので、楽譜を良く見てみると良いかもしれませんね。


右手も左手も、2音づつ、スラーがついているところが、たくさんあります。


ジャック・ルヴィエ先生やケフェレック先生ドヴァイヨン先生やミッシェル・ベロフなど、世界の巨匠の先生たちは、アーティキュレイションを守ることの大切さを丁寧に指導なさいます。


他には、音符の長さを正確に演奏することも、とても大切です。


例えば、このツェルニー100番の32番で言うと、3段目の2小節目の終わりは、右手はスタッカートで鍵盤から手が離れますが、左手は2分音符なので、小節の最後まで鍵盤を押さえておかなければなりません。


「♭シラソラ♭シソド♭シラ♭シドラファ」

のところです。


「ラ♭シドラファ」の最後の右手はスタッカートですが、左手は2分音符なのです。


だから、右手よりも左手の音を長く押さえておかなければいけないのです。


でも、YouTubeでは、ほとんどの方が ( というより、私が観たYouTubeの全てが ) 右手のスタッカートにつられて、左手も鍵盤から手が離れてしまっています。


本当は、右手のスタッカートのあとも、左手を押さえておかなければいけないのですね。


左手は2分音符だから。


そのためには、脳をものすごく使います。


このように、楽譜をキチンと読み取り、それを生徒さんたちに、丁寧に指導することが、何より大切です。


すると、生徒さんたちは、楽譜をキチンと読み取ることができるようになり、ちゃんと頭で分かって、曲を演奏することができるようになっていきます。


そしてやがて、自分の力で、しっかり楽譜を読み取り演奏することが、自然にできるようになるのです。


指導法レッスンでは、このような細かいことをお伝えしております。


いま、指導法レッスンの先生は、対面・Skypeあわせて20名ぐらいいらっしゃいますが、一番進んでいるクラスは、ツェルニー100番と、ブルグミュラーの指導法をレッスンしています。


ブルグミュラーも、本当に細かいのですよ。


たまに、ピアノの先生のブルグミュラーのYouTubeを見ると、まさかの調性見落としなどがあります。笑


繰り返しても、同じところに♭がついてしまっているので、そこの調性が分かっていらっしゃらないのだな~なんて思ったり。うふふ。


指導法レッスンを受けてくださっている先生方は、論理的に分かり、感性も磨かれ、皆さん、どんどんスキルをアップされています。


キチンと楽譜を読み取り、

キチンとピアノを演奏し、

美しい音で感性豊かな曲に仕上げていく。


その根底にあるものが、私は「バイエル」だと思います。


ショパンでも、リストでも、モーツァルトでも、

上級になった時に、基礎として身につけたものでとても大切なのが、バイエルのアーティキュレイションなのですよ。


何故なら、脳をものすごく使い、スラーを守るように書かれているからです。


それは、世界の巨匠の先生方が、おっしゃる

「アーティキュレイションを守ることの大切さ」

に、つながります。


幼児用の教材には、スラーがないものもたくさんあります。


スラーが書いていなければ、スラーを教わることができませんね。



「なんとなく弾ける」のではなく、

目→脳→指→耳

という流れで、

「まず、目でキチンと楽譜を読み取り」

「それを脳内の視覚野に取り込み」

「脳から指令を出し指に伝えて」

「自分が出す音を耳で良く聴いて演奏する」

という一連のことを一瞬にできるようにしてあげることが必要なのですね。


皆様も、是非、赤ペンのところを意識して、試してみてくださいね。


左手の和音も、つなげられるところは、つなげて演奏するのですよ。


こちらは、昨年度、小1だった生徒さんの演奏するYouTubeです。


もう少し、右手のレガートが滑らかになると良いのですが、左手の和音をつなげて演奏しています。


ご参考までに。


川添ピアノ教室レッスン風景「ツェルニー100番練習曲より32番」

http://youtu.be/jLrS_Qp13ws





さて、今日は、9:50~21:00までレッスン。


今日からレッスンを開始する生徒さんもいます。


今日のレッスンも楽しみです。


では、皆様、今日も素晴らしい一日になりますように~


いつも皆様の幸せをお祈りしております。


川添雅恵


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色んなアイディアが、どんどん浮かびます。

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これからもひとりでも多くの人がピアノや音楽が大好きになれるよう楽しい企画を考えていきますね。

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